5月17日(日)に両国道場開きを行いました。
国技館の隣にある安田庭園に接するところにあります。東京江戸博物館も近く、スカイツリーもまじかに見ることができます。生涯の場所としてこの地を選びました。
まず最初に、氏神様である牛島神社のご神職による神事が執り行われました。
道場の安全祈願・武道上達・流派の興隆・また地域の地鎮繁栄と願いは尽きません。
奉納演武として 浄の太刀 を奉納いたしました。
7日間に渡り、大小の真剣の切っ先を北東の方角に安置します。鬼門封じです。
今回はこの日のために打った大太刀 梵天。
小太刀は大東流の宝刀西郷頼母が愛刀 蟠龍 を使わせていただきました。
三十数年前本部道場真武館の道場開きに、師大森曹玄老大師が浄めの居合を演武されたのを懐かしく思い起こします。
続いて 表剣三重 を演武奉納いたしました。
祭事の初めに行われる儀式太刀ですが、戦国刀法の色合いを多く残した貴重なものです。
露の位、盤鐘の位、石火の位を表します。
大東流合気柔術としては本部門下生の皆様に日頃の技の成果をご披露いただきました。大東流の技法の術理をご理解いただけるよう 剣と柔術 で剣技と合気柔術の理合を表現いたしました。
大東流の特徴的技法 合気 の基本形を演武させていただきました。
最後に多人数捕りの中から 二人捕・四人捕 を奉納させていただきました。
近藤勝之大東流本部長、安屋谷道場館長田中威勢夫先生はじめ多くの道場関係者に列席をいただきました。感謝に堪えません。ありがとうございます。
大東流合気柔術の師である武田時宗先生、小野派一刀流の宗家である笹森順造先生、禅の師である大森曹玄老大師の霊位に対して、お育ていただいた感謝を申し上げると共に、報恩を奏じて当流の発展興隆を誓います。
4月11日に浅草第33回日本古武道大会が台東リーバーサイドスポーツセンターにおいて行われました。
日本古武道振興会が主催するもので毎年の恒例になっています。大東流合気柔術の代表として演武してまいりました。
この大会は開会前に特別演武があります。今年は香取神道流。兵法三大源流の一つで古流を代表する剣術を中心とした総合武術です。いろいろな大会で必ずご一緒させていただきますが、解説を聞いたのは今回が初めてのことです。
組太刀に隠された秘密、小太刀の間、右足・左足の使い方、巻き打ちの原理、鎧甲冑の弱点等。多項目につきご指導をいただきました。解説いただいた内容の素晴らしさはもちろんですが、刀筋の正確さ、構えの美しさは舌を巻くばかりです。
素晴らしいものを見せていただいた幸せな一日でした。飯篠先生・大竹先生・京増先生ありがとうございました。
感謝。
5月12日より新たに両国道場の稽古を開始します。毎火曜日18時半より21時大東流・一刀流共に稽古いたします。
両国道場開きは5月17日10時より神事並びに奉納演武を行います。
日本橋道場の稽古日は火・金変更なし。
船橋道場4月一杯で火曜日稽古を終了します。
船橋道場稽古日は毎日曜日、一刀流は第2・4金曜日に変更します。
この一点にすべてのエネルギーを集中させることをトレーニングする必要があります。
剣で言えば剣先の一点にエネルギーを集められるかです。
指先の一点に意識を集中できるかです。
剣先意・剣先先・剣先威と言われています。
剣先意
剣先に神経を通わす
食事をとるのに箸に力を入れる人はいません。無意識にお箸を持ちます。
作用点は箸先だけです。剣先、手刀、指先に意識をします。
その他は脱力します。これは意識と数のトレーニングが必要になります。
剣先先
動きは剣先から手刀から指先からです。末梢から先に動きます。
これができると、いわゆる枕を抑えるということができるようになります。剣先が利くようになるのです。先の先が利くようになります。
剣先威
剣先に意があり威がつくのです。
太刀に風格が出ます。技に重みが出ます。この剣先威から剣先を超えたところに威が出るのを昔から剣先から火が出る、輪がでると言っているのです。
まずは脱力を意識して対象点(剣先・手刀・指先)をしっかり見る。そこに意を込める。そしてゆっくりそこを動かす。太刀がない意識で剣先に集中。腕がない意識で手刀や指先に集中。技が力から気に変わる良い方法です。試してみましょう。