数十か国から60数名の参加者を迎へ、8月2日から8日まで日本武道館勝浦研修センターにおいて恒例の夏季合宿を行いました。例年のことながら暑い暑い合宿です。
段位やレベルに応じて1か条から4か条の技法を習得して頂きました。今回は加えて、本部長より抑え固めてからの捕縛術や背活・襟活・水活・脳活・総活などの活法を教えていただきました。私も初めてのものもあり大変勉強になりました。また、希望者には一刀流の剣術も指導をいたしました。大変盛り沢山の内容だと思っています。
もちろん、課外活動のBBQや朝市探索、砂浜での3人4脚レースなど、言葉は違えど楽しくコミニュケーションをとれた良い内容でした。当道場からは河野純一君が2段に片山彰之君、味岡功磨君が初段に昇段しました。参加した吉崎さん、矢野君もよく頑張りました。大きな怪我もなく終了できほっとしています。参加した方も参加されなかった方も武道は日常です。研鑽研鑽。
7月19日(日)10時半より中野サンプラザホールにおいて記念演武会があります。
古武道69流派が揃う演武会が開催されます。大東流は12時頃の演武になる予定です。
是非、ご覧ください。
恒例の勝浦合宿を行います。
日時:8月2日(日)午後6時~8日(土)昼食後まで
昇段審査は7日(金)に行う予定。
場所:日本武道館勝浦研修センター
一年に一度世界数十各国から多くの外国の門下生も参加します。本部長も私もできる限りの指導をいたします。数日でも許可しますので、できるだけ多くの参加を期待します。
それに伴い、この期間中の日本橋・両国・船橋の稽古はお休みします。
詳細は http://www.daito-ryu.org/jp/tokubetsu-keiko.html
武道で必要な要素を一眼二足三胆四力などといいます。
私たちが得る五感情報の内、7割は視力から得られるものと言われています。
この目の使い方、目付は非常に大切な項目です。
視覚とは中心視と周辺視があります。中心視は視野の中心部一番フォーカスの合うところです。すなわち攻撃の核になる部分です。切っ先や刃筋の部分です。
第1ステップ 中心視を鍛える
部分を瞬間でとらえるトレーニングを積むことです。短い時間で攻撃の軌跡を読む動作です。軌跡の一点を捉える練習をします。この点でとらえることが一刀流の切り落の基本になります。
第2ステップ 周辺視を鍛える
全体を見る力です。視野を広く見る力です。柳生流では「偸眼」(うがん)と呼んでいるようです。焦点を合わさず見るようにトレーニングします。切っ先の先端に焦点を合わせ全体を俯瞰するトレニーングです。
第3ステップ 2つの目付
中心視と周辺視を同時に行うことです。2つの目付を行います。一点を見ながら全体を俯瞰します。武蔵の言う「顔はうつむかず、仰向かず、ゆがめず、目を動かさず、額にしわを寄せず、眉の間にしわを寄せて目の玉を動かさないようにして目を細めにする」これは全くその通りです。遠山の目付です。
第4ステップ 境に従う
見るでもなく見ないでもなく。その時の状態に応じながらそれにとらわれないという世界が考えられます。「観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見ること」これさえもとらわれず境に応じて。
目付は非常に大事な武道要素です。一朝一夕ではできません。日頃から意識して修練してまいりましょう。