
本日2020年8月1日付を持ちまして大東流合気柔術の本部長を拝命しました近藤昌之です。
武田惣角、武田時宗そして近藤勝之と継承されてきた大東流の正統を、近藤勝之総務長のご指導を頂きながら、保存・普及・発展に努めてまいります。総務長同様よろしくお願いいたします。また新しい体制として長谷川すみ枝本部長補佐、臼山秀遠副本部長ともどもよろしくお願いいたします。
新型コロナウィルスと世界中が戦っている現在、門下生の皆さんにおいては感染予防をしながらの稽古方法に苦慮されていると思います。そんな状況下でも大東流ファミリーとして共に技術向上できるよう次の取り組みを考えてまいります。
1.オンライン稽古の実施
後日日程等を通知します。多くの皆さんの参加を望みます。
2.大東流本部として各種SNSの立ち上げ
皆さんと情報共有する窓口を多くします。多くの大東流愛好家に拡散してください。
3.大東流合気柔術技法の整理・指導
大東流の技は1万を超えるといわれています。これらを整理し指導していきます。
4.大東流便りの発信
定期的に本部・支部・スタディグループ情報を発信します。
5.定期的支部長・スタディグループ長ミーティングの実施
6.門下生ネットワークの構築
大東流のプラットフォーム化を進め、技量習得や情報交換をしやすい環境作りを進めます。
7.コロナ鎮静後においては、国内はもとより海外セミナーも積極的に行っていきます。
2020年8月1日
大東流合気柔術本部長
近藤 昌之
I, Kondo Masayuki, was appointed the Headquarters Director (Hombucho) of Daito-ryu Aikijujutsu as of August 1, 2020.
With the guidance of Kondo Katsuyuki General Affairs Director (Somucho), I will do my best to preserve, spread and develop the mainstream of Daito-ryu that has been inherited by Takeda Sokaku, Takeda Tokimune and Kondo Katsuyuki. Your support same as what is given to Somucho would be appreciated. Also, I would like to ask you to cooperate with the new Headquarters including Hasegawa Sumie Assistant to Headquarters Director (Hombucho-hosa) and Usuyama Hideto Vice Headquarters Director (Fuku-hombucho).
Now, the whole world is fighting against the new coronavirus, And I think that all the students are struggling how to continue training while preventing infection. Even under such circumstances, we will be considering the following efforts as a Daito-ryu family so that we can improve our skills.
1.Online practice
We will inform you of the schedule at a later date. I hope many of you will participate.
2.Launch various SNS as Daito-ryu Headquarters
We will increase the channels to share information with everyone. Please spread to many Daito-ryu enthusiasts.
3.Organize and teach Daito-ryu Aikijujutsu techniques
It is said that the number of Daito-ryu techniques exceeds 10,000. I will organize and teach these.
4.Send Daito-ryu news
Regularly sending the information of headquarters, branches, and study groups.
5.Hold regular branch /study group chiefs’ meetings
6.Build the students network
We will improve the platform of information and the environment where it is easy to learn skills and exchange information.
7.Actively hold seminars in Japan and overseas in after-corona situation.
August 1, 2020
Kondo Masayuki
Headquarters Director (Hombucho)
Daito-ryu Aikijujutsu

平成元年3月20日に宗家武田時宗先生より千葉県支部長を拝命して30年の年月が立ちました。大東流門下を育てるという使命をいただき、やっと少しずつ形になってきたところです。
遡るところ57,8年前自宅工場二階の道場に始まり、荒川の土手、葛飾支部道場、つつじが丘・東宝・愛国の各支部、そして大学の道場、禮楽堂や鉄舟会、不動寺の道場、現在の本部道場と振り返るといろいろなところで稽古をしたものだと思います。
30年前からは千葉県支部設立に伴って道場運営を行ってまいりました。最初の数年は新高根集会所、松が丘の柔道場、習志野台の自宅と練習場所には恵まれず稽古場所を探す日々が続きました。そんな中、やっと船橋市の武道センターで稽古を行うようになってからは稽古場所に苦労することはなくなりました。門下生も増え始め落ち着いて定期稽古ができるようになりました。その後、日本橋道場、両国道場と指導場所を増やしてまいりました。
現在落ち着いて稽古ができることを考えますと嬉しい限りです。宗家武田時宗先生や近藤勝之本部長のご指導はもとより一刀流の大石先生・宮内先生はじめ多くの先生方のご協力ご指導で何とかやってくることができました。
道場を行って最高の財産は門下生の皆さんです。いろいろな職業のいろいろな立場の皆さんが集まり、ひたすら武道の研鑽をする何よりもうれしいことです。また、この度は30周年のお祝いということで門下生の皆さんから素敵なメッセージ・お花・道場用のいす・記念の道着をいただきました。望外の喜びです。
門下生の皆様と40周年・50周年を目指して頑張ります。皆様ありがとうございました。

10月7,8日と恒例の鹿島神宮奉納・日本古武道交流演武大会に出場させていただきました。
鹿島の大会は武徳殿で行われる武道関係者だけの術技交流研修会、他流の先生と交流できる交流親睦会、そして一般公開され多くの観客の前で行われる鹿島の大神さまへの奉納演武大会の3部構成になっています。この3部構成が他流をじっくり見ることが出来るし、その内容に対して尋ねるチャンスもある素晴らしい大会です。
それもこれも鹿島の大神さまのお蔭かもしれません。
鹿島神宮は、日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」(たけみかづちのおおかみ)を御祭神としています。
神代の昔、天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と共に出雲の国に天降り、大国主命と話し合って国譲りの交渉を成就し、日本の建国に挺身されました。また日本建国の神武天皇はその東征の半ばにおいて思わぬ窮地に陥られましたが、武甕槌大神の「韴霊剣」(ふつのみたまのつるぎ)の神威により救われたと言われています。圧倒的な強さで荒ぶる神々を平定された武神です。日本神話では、何度も国難を救う武神として登場します。
鹿島神宮は東京ドーム15個分の広さに加え、透き通る湧水で禊も行われる御手洗池や鹿園など多くのみどころがあります。国宝の直刀や地中深くまで埋まる要石が、地震を起こす鯰の頭を抑えていると古くから伝えられています。境内に入った瞬間に森閑とした空気が流れます。現代のパワースポットです。「鹿島立ち」に象徴される「すべての始まりの地」。人生を転換するターニングポイントの作用を持っていると言われています。
この地での演武を重ねるにつけ、日本武道の発展と興隆を願います。大東流・一刀流が正しく伝わり発展することを祈り、少しでも心技の向上を祈りつつ奉納させていただきました。

第53回 和道流空手道連盟全国大会にご招待いただきました。
この大会は流祖大塚博紀先生 生誕125年の記念大会でもあります。
大東流や柔道は始めていましたが、よその道場で私が初めて習ったのは和道流です。
同じ空手の中でも大変愛着があります。空手と柔術を融合した独特の技法は和道の名のごとく典雅です。
初代宗家には何度かご指導いただいたことを懐かしく思い起こされます。また、初めて演武を見たときの感激は忘れません。
2代宗家には浅草や鹿島や武道館などで何度もご一緒させていただき、多くのご教導をいただきました。
今、3代目の演武を拝見していると思わず胸が熱くなります。
先々代と同じ技を50数年の時を経て再現される素晴らしいさに胸が震えます。
一刀流においては何百年かの時を経て継承していることは奇跡に近いことだと感じますし、大東流においては惣角先生の技の再現をすることが、使命なのだと痛感させられました。
古流を継承することの意味と意義を感じる大会でした。